入職日とは、この日からであれば転職先の病院に入職ができると約束をする日。 一度、入職日が決まったら、病院は新しいスタッフを受け入れるまでの準備を整えていきます。
健康診断の日程、新しい制服の発注、受け入れるためのスタッフのシフトなど、伴うコストはタダではありません。そうとも知らずに、『看護部長が会ってくれなくて、退職交渉を進められなかったので』『すごく引き止められて、申し訳なくなって1ヶ月だけ在籍を延長しました』などと、悪びれもなく言う行為は完全にアウトです!
病院側にとっては、約束を守れない人、職場に迷惑をかける人と思われ、新しい職場のスタッフにも悪い印象しか持たれません。結果的に自分にも火の粉が降ってきますし、社会人として絶対に入職日は守るように意識しましょう。
入職日が決まると、入職前の健康診断をする病院が多いですよね。健康診断は、入職先の病院で受けることになりますが、健診の時の服装があまりにも奇抜!健診の時の対応があまりにも雑!健診の時の注文が多すぎる!など、健康診断での対応は現場のスタッフに見られているものです。
現場から『あの人を採用するなんて、どうかと思いますよ』なんて話が上に伝わってしまい、入職で揉めたケースも実際にあります。入職前の健診も気を抜かずに、面接だと思って伺いましょう。
無事内定をもらったからと言って、病院や在籍のスタッフと気安く接することはNGです。転職先の病院側からすると、まだ入職前なので『お客さん』として考えています。そこでもしっかりと自分を売り込んでいくことで、入職の日のイメージもアップします。
入職日を勝手に変更なんて、言語道断!しっかりと約束を守り、良い印象で入職日を迎えると、入職後の人間関係も違ってきます。コミュニケーションを上手に取ることで、入職月のシフトの融通や受け入れ体制などが変わります。安定して仕事ができるようになるまで、気を抜かずに進めてください。
<経歴紹介>
大手看護師転職企業の現役コンサルタント歴7年
500人以上のナースの転職をサポートし、現在も活躍中。
本職には内緒のため、名前と顔は公表できないが、数々の実体験を今回「おたんこナース」のためだけに語ってくれた。
東京都在住29歳。好きな食べ物はイチジクと焼きハマグリ。